ニュースでよく耳にする「国会」。
「国会で審議されました」「国会に法案が提出されました」など、政治ニュースでは欠かせない言葉ですが、実際に何をしている場所なのか、意外と正確に説明できない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、国会の基本的な役割や仕組み、私たちの生活との関係について、できるだけ分かりやすく解説します。
国会とは何か
国会とは、日本の法律を決める最高機関です。
日本国憲法では「国権の最高機関」と定められており、国のルールである法律を話し合い、決定する役割を担っています。
税金の使い道、社会保障、教育、防衛など、私たちの生活に直結する重要な内容は、すべて国会で審議されたうえで決められます。
国会を構成する2つの議院
国会は、次の2つの議院で構成されています。
- 衆議院
- 参議院
この仕組みを「二院制」といい、1つの議院だけで物事を決めてしまわないよう、慎重な議論を行うための制度です。
衆議院は任期が短く、選挙を通じて国民の意思が反映されやすいのが特徴です。
一方、参議院は比較的任期が長く、落ち着いた立場で議論を行う役割を担っています。
国会で行われている主な仕事
国会では、主に次のようなことが行われています。
- 法律の制定・改正
- 国の予算の審議・承認
- 内閣総理大臣の指名
- 政府の方針や行政のチェック
ニュースでよく聞く「法案審議」や「予算案可決」は、こうした国会の重要な役割の一部です。
なぜ国会が重要なのか
国会で決まる内容は、私たちの生活に直接影響します。
たとえば、消費税、年金制度、医療費負担、教育制度なども、すべて国会で議論されて決められています。
そのため、国会は単なる政治家の集まりではなく、国民の生活を左右する意思決定の場だと言えます。
ニュースで国会を見るときのポイント
国会ニュースを見るときは、次の点に注目すると理解しやすくなります。
- 何について話し合われているのか（法案・予算など）
- 衆議院と参議院のどちらで審議されているか
- 与党と野党がどのような立場で議論しているか
こうした視点を持つことで、ニュースの内容がより立体的に見えてきます。
コラム：国会中継は何を見ればいい？
テレビやネットで国会中継を見ると、「難しそう」「専門用語が多い」と感じることもあるかもしれません。
最初は細かい発言をすべて理解しようとせず、どんなテーマが議論されているのか、賛成と反対の意見がどう分かれているのかを意識するだけでも十分です。
国会は、国の方向性が決まる場所です。
少しずつ関心を持つことで、ニュースの見え方も大きく変わってきます。
