色には、人が無意識に抱く「イメージ(連想・象徴)」があります。これは心理的反応とは異なり、文化・歴史・業界・ブランド戦略などによって形成される、より“社会的”な意味合いです。
本記事では、赤・青・黄・緑・黒・白など主要な色がどんなイメージを持ち、ビジネス資料・Webデザイン・ロゴ制作などでどのように活かされているかを分かりやすくまとめました。
色のイメージとは?心理効果との違い
「色のイメージ」と「色の心理効果」は似ているようで別の概念です。
- 色のイメージ: 歴史・文化・社会・ブランド文脈によって作られた“象徴・意味”
- 色の心理効果: 色を見たときに生まれる“感情・行動への作用”
例えば、青は“信頼・誠実”という象徴イメージがありますが、心理的には“心拍が落ち着く・緊張を和らげる”という効果があります。
この記事では「イメージ(象徴・意味)」に特化して解説します。
色の心理効果についてはこちらにまとめがございます。
赤(Red)のイメージ|情熱・行動・エネルギー
- 情熱・積極性・強さ
- エネルギー・スピード感
- 危険・警告・禁止
- 飲食・スポーツブランドの象徴色として定番
よく使う業界: 飲食・スポーツ・エンタメ・セール広告
青(Blue)のイメージ|信頼・誠実・清潔
- 信頼・誠実さを象徴
- 安定・専門性
- 清潔・クリーン・知的
- グローバル企業や金融機関が採用する色
よく使う業界: 金融・IT・医療・インフラ・企業ロゴ
黄色(Yellow)のイメージ|明るい・ポジティブ・注意喚起
- 楽しい・軽やか・ユーモア
- 子ども向け・初心者向けのカテゴリに使われる
- 注意喚起(道路標識など)にも使用
よく使う業界: 教育・エンタメ・小売・安全表示
緑(Green)のイメージ|安心・自然・調和
- 自然・ナチュラル・健康
- 安全・許可
- 落ち着き・中立
- 環境配慮の象徴色
よく使う業界: 医療・食品・環境・サステナビリティ
黒(Black)のイメージ|高級感・強さ・シャープ
- ラグジュアリー・威厳
- モード・洗練・無駄のない印象
- 強さ・重量感
- モノトーンデザインの中心色
よく使う業界: ファッション・ハイブランド・カメラ・ガジェット
白(White)のイメージ|清潔・純粋・余白・ミニマル
- 清潔・透明感
- 医療的イメージ
- 余白・ミニマリズム
- 洗練されたWebデザインで多用
よく使う業界: 医療・美容・教育・テック企業
グレー(Gray)のイメージ|中立・都会的・控えめ
- 落ち着き・中立・調和
- 余計な感情を持たない「補助色」
- メインカラーの引き立て役として優秀
よく使う業界: IT・金融・企業資料・モダンデザイン
ピンク(Pink)のイメージ|優しさ・親しみ・幸福感
- 愛情・思いやり
- 親しみやすさ・安心感
- 柔らかさ・かわいらしさ
よく使う業界: 美容・サービス業・食品・子ども向け
業界・用途別「色の使い方」ガイド
- ビジネス資料: 青・グレーで信頼性アップ(アクセントに赤を少量)
- 飲食店: 赤は食欲を促進、緑は健康感を演出
- 美容・サロン: ピンク・白で清潔感とやわらかさ
- テック系サイト: 青・白・黒の組み合わせが定番
- 高級ブランド: 黒+金 または 黒+白
色の組み合わせ(配色)の基本ルール
イメージをより強調するために、色の組み合わせも重要です。
- 同系色: 統一感・やわらかい印象(例:青+水色)
- 補色: コントラスト強(例:青+オレンジ)
- トーン統一: おしゃれでまとまる(パステル・ビビッドなど)
- 無彩色+有彩色: 黒・白・グレーは何色とも相性◎
まとめ|色のイメージを理解すれば、デザインは必ず良くなる
色の象徴性は、資料の説得力・Webデザインの印象・ブランドの世界観を決める大切な要素です。
今回の一覧を参考に、目的やターゲットに合わせて色を選ぶことで、より伝わるデザインが作れます。
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